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2006年12月

SBI Roboの誕生秘話 デジタル情報化社会へ向けたSBIの取り組み

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みなさんはRobo(ロボ)と聞くと何を想像しますか。
おそらく多くの人がASIMOAIBOのようないわゆる工学的なRobot(ロボット)を想像するでしょう。SBI Roboもそうでした。新聞記事にこう書かれそうです。「SBI、ロボット工学に進出!10年以内にインターネット接続型歩行ロボットを開発!」なんて。
SBI Robo社内においても、そしてSBI Roboに関心がある多くの方々にとっても、「あれっ?ロボットって動くロボットじゃないの?」と思うことでしょう。日本人はロボットが大好きですね。Wikipediaをサーチしただけでも、こんなにたくさんのロボットが出てきました。(出典:Wikipedia)

人型ロボット
* タンクタンクロー
* 鉄腕アトム(PLUTO)(アトム)
* 8マン
* 丸出だめ夫(ボロット)
* レインボー戦隊ロビン
* ロボタン
* キャプテンウルトラ(ハック)
* ロボット刑事
* キューティーハニー
* がんばれ!!ロボコン(ロボコン等)
* タイムボカンシリーズ
o タイムボカン(チョロ坊)
o ヤッターマン(オモッチャマ、ヤッターワン他)
o ゼンダマン(アマッタン、ゼンダライオン他)
* ジェッターマルス
* Dr.スランプ(則巻アラレ)
* がんばれゴエモン(サスケ等)
* 魔法先生ネギま!(絡繰茶々丸)
* To Heart(マルチ HMX-12、セリオ HMX-13)
* ちょびっツ
* まほろまてぃっく
* 魁!!クロマティ高校
* 攻殻機動隊シリーズ
* ヨコハマ買い出し紀行
* ペルソナシリーズ(ペルソナ3-アイギス)
* ツインシグナル
* セイバーマリオネットシリーズ

動物型ロボット
* ドラえもん(ドラえもん、ドラミ、ドラえもんズ、ミニドラ)
* メダロット

リモコン型ロボット
* 鉄人28号
* ジャイアントロボ
* ゴジラ対メガロ(ジェットジャガー)
* プラレス3四郎

搭乗型ロボット
* マジンガーシリーズ
o マジンガーZ
o グレートマジンガー
o UFOロボ グレンダイザー
* ジャンボーグA
* ガンダム(モビルスーツ)
* 太陽の牙ダグラム
* パトレイバー
* 電脳戦機バーチャロン
* バトルフィーバーJ以降のスーパー戦隊シリーズ
* 超星神シリーズ

これほどロボットを愛してやまない国民も少ないと思います。日本人はロボットが大好きなのです。ロボットには夢があります。日本人が創造するロボットは、個性豊かで、特に鉄腕アトムなどはアシモフの三原則に沿ったロボットです。

なぜ、SBIはRoboを生んだのか。そう、SBIはRoboを設立したのではありません。生んだのです。世界でおそらく初めて、企業がロボット的な概念の法人を誕生させました。ロボ法人です。SBI Roboは株式会社でありますが、概念的にはRobotなのです。株式会社が株主、取締役、従業員、消費者のものであるならば、RoboはRoboが作り出すサービスと経済圏に住む人たちと社会のものです。私たちSBIはデジタル情報革命を推進します。生活するすべての場所と人にブロードバンドとユビキタスを実現します。デジタル情報革命後の社会は豊かで利便性の高い社会だけとは限りません。デジタル情報社会にはデジタル情報社会の規律が必要になるでしょう。まるでロボット三原則のように・・・。

SBI Roboはロボットではありません。将来工学的なロボットも生み出すかもしれませんが、デジタル情報化社会に住む人間の心に宿る存在でありたいと思っています。アシモフの著書に出てくるロボットたちはロボット社会において三原則の矛盾やロボット対人間の関係において大きな葛藤を感じます。
これから人間も、インターネット情報革命において大いなる矛盾と葛藤を感じることでしょう。利便性を追求する世界の中にアシモフが投げかけた同じ問題を、私たちも目の当たりにするでしょう。ロボット社会が訪れる前に、人類はデジタル情報化社会を迎えるのです。SBI Roboはその社会の指針でありたいと願っています。

これがSBI Roboが誕生した理由であり、三原則を持つに至った理由です。SBI Roboはみんなのものです。アトムのように愛される存在になりたいと願いを込めています。

- SBI Roboの生みの親


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Robo三原則

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社名は、Robot(ロボット)という言葉に由来しており、作家アイザック・アジモフの小説に記された「ロボット三原則」を参考に、利便性と危険性が混在する情報化社会の企業として遵守すべき行動規範を以下のとおり「Robo三原則」として定めています。 今後、SBI Roboでは、この三原則に基づいてインタネットサービスをはじめとする各種事業に取り組み、情報化社会の健全な発展に 貢献してまいります。

<Robo三原則>

第一条:
SBI Roboは人間と情報化社会に危害を加えてはならない。危害を加えようとする情報から人間や社会を守らなければならない。

第二条:
SBI Roboは人間に与えられた命令を実行し、中立なアルゴリズムと全人類の意思を反映した情報を返すよう努めなければならない。ただし第一条に反する場合は、この限りではない。

第三条:
SBI Roboは第一条、二条に反しない限り、人間に情報資本主義社会の生きる術を与え、人類と情報化社会に貢献しなければならない。

参照:Wikipedia
ロボット

ロボット工学三原則

みなさんの好きなロボット、思い出のロボットを教えてください


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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第70便 山を越える修行僧

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山を越える修行僧



仏道の修行をする師と弟子が、
二人で旅をしていました。

その旅の途上で、川に差し掛かったところ、
若い女性が、川の前で立ち往生をしていました。
着物の裾をあげ、歩いて川を渡ろうとしたのですが、
流れが急で、渡れなかったのです。

それを見た弟子は、
若い女性に心を惑わされてはならぬと
一人で川を渡ろうとしましたが、
師は、黙って歩み寄ると、
その肌も露な女性を肩に担ぎ、
川を渡しました。

女性の礼の言葉を背に、
二人の修行僧は、
その先にある山道を登り始めました。

その道を登り終え、坂道を下り、
その山を越えたところで、
思い余った弟子が、耐え切れず、
師に言いました。

あれは、許されぬことではないでしょうか。
若い女性を肩に担ぐなど、
修行の身で、
してはならぬことではないでしょうか。


それを聞いて、
師は、微笑みながら答えました。


おや、お前は、
あの山を越えても、まだ、
あの女性を担いでいたか。



我々の心は、
いくつの山を越えれば、
担いでいるものに、気がつくのでしょうか。



2003年2月27日
田坂広志





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田坂広志 「新しい風」 英語新著 『To the Summit』
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田坂です。

2005年に上梓した著書、
『未来を拓く君たちへ』の英語版が
KUMON Publishingより出版されます。

タイトルは、

『To the Summit』

サブタイトルは、

『Why Should You Embrace an Ideal in Your Hearts?』

です。

この英語新著は、米国、カナダ、英国を始めとして、
アジアも含む世界の英語圏で発売されます。

この本は、人種、国籍、宗教を超え
世界の未来を切り拓くすべての若者たちに対して
「なぜ、我々は志を抱いて生きるのか?」
という問いを投げかけたメッセージです。

地球温暖化、環境破壊、テロリズム、紛争と戦争、
経済的停滞、政治的混乱、文化的混迷といった
様々な困難が、若い世代の未来に待ち受けています。

それらの困難を乗り越え、
素晴らしい未来を切り拓いて欲しい。

その願いと祈りを込め、上梓する著作です。

この『To the Summit』は、
まず米国において11月に出版され、
その後、順次、各国で発売される予定です。

原著『未来を拓く君たちへ』に興味のある方は、
私の公式ブログ「新しい風」をご覧ください。
http://blog.hiroshitasaka.jp/


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「風の対話」 ブロゴスフィアにおける「言霊」の戦略
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今週は、シリーズ
『プロフェッショナル進化論』の第12回、

ブロゴスフィアにおける「言霊」の戦略

をテーマとして話します。

ウェブ2.0革命の時代には、
無数のブログや個人サイト、
メールマガジンやポッドキャストなどが互いに結びつき、
「ブロゴスフィア」と呼ばれる目に見えないコミュニティが
生まれ、広がっていきます。

では、どうすれば、このブロゴスフィアにおいて、
自分のメッセージを、多くの人々に読んでもらえるのか。

その答えは、逆説の中にあります。

メッセージを、広げようとしてはならない。
メッセージが、自然に広がっていく戦略を取れ。

なぜなら、もし、そのメッセージが
多忙な人々でも、短時間で読むことができ、
読んだときに深い共感が生まれるものであるならば、
ブロゴスフィアにおいて、それは、
黙っていても、他の誰かに転送され、
創発的に人から人へと広がっていくからです。

では、そうした創発的なメッセージとは、いかなるメッセージか。

短い物語やエピソード、寓話やメタファーです。

すなわち、短い物語やエピソード、寓話やメタファーが
それを読んだ人の心に深い共感を呼ぶとき、
それは、「言霊」(ことだま)となって、
それ自身の生命力によって、自然に、
ブロゴスフィアの世界に広がっていきます。

この第12回では、そのことについて話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。
http://www.hiroshitasaka.jp/taiwa/kaze.php


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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第68便 玄人の「素人らしさ」

はてなブックマーク del.icio.usブックマーク 田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第68便  玄人の「素人らしさ」をYahoo!ブックマークに追加

玄人の「素人らしさ」

プロフェッショナルとは何か。
そのことを考えさせるエピソードがあります。

ある自治体選挙でのことです。
二人の候補者が争う選挙において、
両陣営の選挙自動車が街中を走りまわり、
住民に対して支持を呼びかけています。

その選挙戦のさなか、ある選挙事務所の前を、
味方の陣営の選挙自動車が、支持を訴えながら、
通り過ぎていきました。

その呼びかけを行う運動員は、
語りのプロフェッショナルらしく、
よく通る声と流暢な話し振りで支持を訴えていました。

しかし、それを聞いた事務所の選挙参謀が、
表情を曇らせ、呟きました。

「あの喋り方では、駄目だ。
あれでは、住民の気持ちが離れてしまう」

しばらくすると、その事務所の前を、
相手陣営の選挙自動車が通り過ぎていきました。

その自動車から聞こえてくる運動員の声は、
草の根の支持者が喋っているらしく、
素人らしい訥々とした声で、支持を訴えていました。
しかし、そのため、その喋り方は、
親しみと共感を覚えるものでした。

それを聞いた選挙参謀が、
悔しそうに、呟きました。

「あれは、本当は、素人じゃない。
実は、プロの役者が喋っているんだ。
あちらの選挙事務所が、一枚上手なんだよ」


このエピソードは、我々に、
大切なことを教えてくれます。


素人の気持ちが分かる。


それが、本当の玄人、
本当のプロフェッショナルなのでしょう。

2003年2月13日
田坂広志

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田坂広志 「新しい風」 「ウェブ2.0革命」の対談
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田坂です。

日本ユニシスが発行する
『Club Unisys+PLUS』5月号に掲載された
インプレスR&D代表取締役の井芹昌信さんとの対談が、
サイト「Club Unisys+PLUS」に
掲載されました。

対談のテーマは、

『知の共鳴から、「革命」は始まる』

です。

この対談は、小生の近著、
『これから何が起こるのか』(PHP研究所)にもとづき、
これから「ウェブ2.0革命」が、どのように
企業や市場や社会、そして、資本主義を変えていくかを
井芹さんと、語り合ったものです。

この対談から数ヶ月、
すでに「三次元仮想空間 セカンド・ライフ」の動きなど、
「ウェブ3.0革命」の姿も見えてきました。

この「ウェブ3.0革命」のビジョンについては、
月刊誌「Voice」の8月号に、小論、

「誰もが『ダ・ヴィンチ』になる社会」

を載せましたので、興味のある方は、お読みください。

また、この井芹さんとの対談に興味のある方は、
私の公式ブログ「新しい風」をご覧ください。
http://blog.hiroshitasaka.jp/


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「風の対話」 「パーソナル・メディア」の戦略
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今週は、シリーズ
『プロフェッショナル進化論』の第10回、

「パーソナル・メディア」の戦略

をテーマとして話します。

プロフェッショナルが個人シンクタンクへと進化するための
第2の戦略は、インターネットというメディアを、
自分のメッセージを世の中に発信していく
「パーソナル・メディア」にすることです。

しかし、そのためには、
個人サイトやメールマガジン、ブログなどを通じて
ただ、自分が語りたいメッセージを
世の中に発信すればよいわけではありません。

インターネットを「パーソナル・メディア」にするためには、
プロフェッショナルとしての明確な心構えと
具体的な戦略が必要なのです。

この第10回では、その心構えと具体的戦略について、
話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。
http://www.hiroshitasaka.jp/taiwa/kaze.php

また、これまでCDでお聴きいただいた
「風の講話」や「風の対話」を
オーディオブックのポータルサイト「Febe」から、
音声ファイルで、ダウンロードできるようになりました。

「風の講話」や「風の対話」を
音声ファイルでお聴きになりたい方は、
下記のサイトから、お申し込みください。
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なお、この「風の便り」は、
8月の配信は、休ませていただきます。
9月より、また配信を再開いたしますので、
引き続き楽しんでいただければ、幸いです。


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このメッセージメール「風の便り」は、
田坂広志がご縁をいただいた方々、そして、
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ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。

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田坂広志 「風の便り」 ふたたび 第67便 「存在」から「生成」へ

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「存在」から「生成」へ

ノーベル賞科学者、イリヤ・プリゴジン博士の著書に、
『 From Being to Becoming 』という書があります。

『存在から生成へ』と訳されるこの書は、
一つの深遠な問いに対する答えを求め
書かれたものです。

この宇宙137億年の歴史を振り返るならば、
宇宙創世とともに誕生した物質は、
ただ「存在」しただけでなく、
100億年以上の時間をかけて、
物質から生命が「生成」し、
生命から精神が「生成」してきた。

では、なぜ、物質は、
ただ「存在」( Being )し続けるだけでなく、
その中から、生命や精神というものが
「生成」( Becoming )するのか。

その深遠な問いに対する答えを求めて書かれたのが、
この『 From Being to Becoming 』という書です。

しかし、この書の表題を見つめるとき、我々は、
不思議なことに気がつきます。

たしかに、宇宙の歴史を振り返るならば、
この地球という惑星においては、
「物質」から「生命」が生成し、
その「生命」の進化のプロセスから、
我々人類の「精神」が生成してきました。

しかし、我々の「精神」は、
その成長の段階において、
「自分を超えた何かになろう」との意欲に駆られるのですが、
それが成熟の段階を迎えるとき、
「ただ自分自身であろう」との、静かな境涯がやってきます。


すなわち、「 From Becoming to Being 」


その不思議な回帰のプロセスがやってくるのです。

2003年2月6日
田坂広志

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田坂広志 「新しい風」 スペインの雑誌のインタビュー
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田坂です。

スペインの雑誌
『infonomia』n54において、
私のインタビュー記事が掲載されました。

この雑誌は、スペインのバルセロナに本拠を置く
infonomiaというメディア企業が発行している
ウェブサイトと連動した雑誌ですが、
現在、12000人のスペイン人のイノベーターが集まる
ネットワークの中心となっている雑誌です。

このインタビューは、本年5月にニューヨークで行われた
ジャパン・ソサエティ設立100周年記念シンポジウムでの
私の基調講演に先立って行われたものです。

このインタビューにおいては、
「ウェブ2.0革命」の時代の新たなイノベーションの手法について
近著『これから何が起こるのか』の内容を踏まえ、
異業種コンソーシアムの経験などを含め、語っています。
(なお、インタビューは、英語で行われましたが、
記事は、スペイン語で書かれていますのでご了承ください)

このインタビューに興味のある方は、
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「風の対話」 師匠の智恵を借りる「三つの心構え」
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今週は、シリーズ
『プロフェッショナル進化論』の第9回、

師匠の智恵を借りる「三つの心構え」

をテーマとして話します。

プロフェッショナルとしての修行をしていくとき、
優れた先達プロフェッショナルを「師匠」と仰ぎ、
その師匠から直接に教えを受けることが
極めて大切になってきます。

しかし、そのとき、
その先達プロフェッショナルから深い智恵を学ぶために、
決して忘れてはならない、大切な「三つの心構え」が
あります。

この第9回では、その心構えについて話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
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田坂広志 「風の便り」 ふたたび 第65便 本当の「商品」

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本当の「商品」

若き日に、優れた上司から、
大切なことを学びました。

ある調査会社が、その上司に、仕事を求めてきたのです。
そこで、その会社の部長と担当者に会うことになりました。

しかし、先方との会合が始まっても、私の上司は、
その部長と雑談をするだけで、本題に入りません。

相手も、その雑談に、快く相づちを打つだけです。
そして、若い担当者は、黙って側に控えているだけです。

しかし、その担当者には、なぜか、眼光の鋭さを感じます。
妙な存在感があるのです。

そのうち、予定していた時間が過ぎました。
すると、上司は、
その雑談だけで、会合を終えたのです。

しかし、先方を見送って部屋に戻るとき、
その上司は私に言いました。

あの会社に、例の調査を頼んだらどうかな。

突然の切り出しに、少し戸惑いながら、
私は聞き返しました。

しかし、あの会社の調査能力は、先ほどの会合では、
ほとんど分からなかったのですが。

そのとき、この上司が語った言葉が、忘れられません。

その点は大丈夫だろう。
あの若い担当者、
いい面構えをしていたからな。


このとき、私は、大切なことを学びました。


我々が、顧客から仕事を得るとき、
買っていただくのは、「商品」ではない。
買っていただくのは、「人間」である。


そのことを学んだのです。

2003年1月23日
田坂広志

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田坂広志 「新しい風」『なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか』
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田坂です。

7月18日に、私の新たな著作、

『なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
- 人間の出会いが生み出す「最高のアート」』

が、PHP研究所から上梓されます。

なぜ、我々は、自ら「重荷」を背負うのか。

なぜ、我々は、部下や社員の人生を預かるという
マネジメントの「重荷」を、自ら背負うのか。

それは、
このマネジメントの道が、
その重荷を背負うことによって、
人間として大きく成長できる道だからでしょう。

そして、
マネジメントの道を歩むことによって、
我々マネジャーが巡り会うことのできる
「奇跡」がある。

この新著では、そのことを語りました。

なお、7月17日に開催される
私の特別講演会
「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」
では、この新著の内容に沿って話をします。

また、この講演会の開催にあわせて、
紀伊國屋書店・新宿南店の3階において、
私の著者フェアが開催されています。

この著者フェアでは、
「新しい時代の生き方と働き方」をテーマに、
私の著書15冊が紹介されています。

『なぜ、働くのか』
『プロフェッショナル進化論』
『これから何が起こるのか』
『自分であり続けるために』
『使える弁証法』
『これから知識社会で何が起こるのか』
『仕事の思想』
『仕事の報酬とは何か』
『人生の成功とは何か』
『なぜ、時間を生かせないのか』
『意思決定12の心得』
『経営者が語るべき「言霊」とは何か』
『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか』
『企画力』
『営業力』

この特別講演会とブックフェアを
企画、開催していただいた
紀伊國屋書店・新宿南店の
道端成雄さん、吉野裕司さんに、お礼を申し上げます。


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「風の対話」 日本社会のイノベーション戦略
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今週は、特別シリーズとして、
ソフィアバンク・ラジオ・ステーションで放送した
『日本社会のイノベーション戦略』の第1回、

いま、なぜ社会起業家が求められるのか

を、お送りします。

いま、世の中では、「イノベーション」という言葉が
注目されています。
政府は、「イノベーション25戦略会議」で政策を発表し、
日本経団連や経済同友会も、
イノベーションに関する政策提言を行っています。

では、これから日本社会は、
どのようなイノベーション政策と戦略を
取っていくべきなのでしょうか。

この問いに対して、我々が気がつくべきは、
いま、「ウェブ2.0革命」によって、
最大のイノベーションが起こっていることです。

それは、経済活動におけるボランタリー経済の増大と
マネタリー経済との融合です。

そして、この「経済原理」のイノベーションは、
これから、資本主義そのものの在り方を変えていく
最大のイノベーションになっていきます。

この第1回では、そのことについて話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。
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また、これまでCDでお聴きいただいた
「風の講話」や「風の対話」を
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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第64便 21世紀の「地球観」

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21世紀の「地球観」

かつて、ローマクラブという世界的なシンクタンクが、
『成長の限界』という報告書を発表しました。
人類が現在のような経済成長を続けていくと、
数十年以内に、人口爆発、食糧危機、資源枯渇、エネルギー不足、
そして環境汚染という五つの深刻な問題に直面し、
「成長の限界」に達する。
この報告書が述べたのは、その未来予測でした。

この予測を行ったのは、
米国マサチューセッツ工科大学のメドウズ教授。
そして、この研究において用いられたのは、
地球というものを「巨大な容器」とみなす、
シミュレーション・モデルでした。

一方、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と呼ばれた
バックミンスター・フラー。
彼は、『宇宙船地球号操縦マニュアル』という書を著し、
この地球という惑星を、一つの宇宙船とみなし、
人類がその宇宙船を操縦していく方法を述べました。
その思想の根底にあったのは、
地球というものを「精緻な機械」とみなす考えでした。

しかし、さらに後、
NASAの科学者であったジェームズ・ラブロック。
彼は、その『地球生命圏』という著書において、
「ガイア思想」と呼ばれるものを提唱しました。
地球とは、一つの「大いなる生命体」である。
その思想です。

この地球観の進化。

「巨大な容器」から「精緻な機械」へ
「精緻な機械」から「大いなる生命体」へ

それは、そのまま、
我々人類の「意識の成熟」を物語っています。

しかし、そのことを考えるとき、
我々の心に、一つの問いが生まれます。

我々の意識が、
さらに成熟し、深まっていったとき、
地球というものは、何になっていくのか。

「大いなる生命体」を超え、
何になっていくのか。


その問いが、生まれるのです。

2003年1月16日
田坂広志

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田坂広志 「新しい風」 『なぜ、働くのか』
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田坂です。

来る7月2日に、
2002年に上梓した著書

『なぜ、働くのか』

が、PHP研究所より、
文庫本として、出版されます。

この本の副題は、

生死を見据えた「仕事の思想」

この副題が示すように、この本は、
「働く」ということを、「生きる死ぬ」という
「死生観」の深みにおいて語った本です。

私が書いてきた著作の中でも、
最も深く、重いメッセージを語った一冊です。

この著作が、ふたたび世に出たことを
嬉しく思います。

PHP研究所の山田雅庸さん、中村悠志さん
そして、PHPエディターズ・グループの石井高弘さん
有り難うございました。

この書籍に興味のある方は、
私の公式ブログ「新しい風」をご覧ください。
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「風の対話」 ウェブを「ノウハウ・ベース」にする方法
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今週は、シリーズ
『プロフェッショナル進化論』の第8回、

ウェブを「ノウハウ・ベース」にする方法

をテーマとして話します。

ウェブの世界は、もとより「ナレッジ・ベース」。
それを使って、世の中の様々な「知識」(ナレッジ)を
容易に手に入れることができる。
また、ウェブの世界は、「コンセプト・ベース」でもある。
その使い方によっては、そこから、
新たなコンセプトを、様々な形で生み出すこともできる。

しかし、ウェブの世界は、さらに、
「ノウハウ・ベース」にもなる。
それを使って、単なる「知識」だけでなく、
言葉にならない深い「智恵」(ノウハウ)を
学ぶこともできるのです。

そのための一つの方法が、「私淑」。
優れたプロフェッショナルを
心の中で、「師匠」と仰ぎ、その仕事のスタイルから
深い「智恵」を学ぶ方法です。

では、これからの「ウェブ2.0革命」の時代に、
それは、具体的に、どのような方法となっていくのか。

この第8回では、そのことについて話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
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また、これまでCDでお聴きいただいた
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このメッセージメール「風の便り」は、
田坂広志がご縁をいただいた方々、そして、
「未来からの風フォーラム」のメンバーの方々に
お送りしています。

この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方々へも、
遠慮なく、送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。

この「風の便り」への返信メールは、
私の個人アドレスに届きます。
ご意見やご感想をお送りください。
tasaka[@]hiroshitasaka.jp
送る際は、[@]の括弧を除いてお送り下さい。

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ご覧いただければ、幸いです。
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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第62便 「砂絵」の絶対矛盾

はてなブックマーク del.icio.usブックマーク 田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第62便 「砂絵」の絶対矛盾をYahoo!ブックマークに追加

「砂絵」の絶対矛盾

チベット仏教に、砂絵曼荼羅というものがあります。

大切な儀式に際して、
仏教の僧侶たちが、
五色の砂を用い、七日間かけて、
極色彩の曼荼羅を描くのです。

この砂絵曼荼羅の儀式においては、
それを行う僧侶に、
超人的な集中力と忍耐力が求められます。

僧侶たちは、
驚異的な集中力と忍耐力によって、
一つ一つの砂粒に全身全霊を込め、
深い祈祷を捧げながら、
この砂絵曼荼羅を完成させていくのです。

しかし、この儀式が終ったとき、
チベット仏教の僧侶たちは、
この砂絵曼荼羅を
一瞬にして崩してしまいます。
そして、その砂を、川に流してしまうのです。

何日間もの長い時間をかけ、
膨大な精神のエネルギーを注ぎ込み、
心を込めて創り上げたその曼荼羅を、
何のためらいもなく、崩してしまうのです。
そして、流し去ってしまうのです。


その砂絵曼荼羅の儀式を見ていて、感じます。


そこには、我々の人生がめざすべき
究極の相が、ある。


全霊を込めて創り上げ、
無心の境地で流し去る。


その「絶対矛盾」の相が、あるのです。

2003年1月2日
田坂広志

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田坂広志 「新しい風」 なぜ「スキル倒れ」に陥るか
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田坂です。

6月3日に発売された雑誌、
月刊『ビジネスデータ』6月号に、
私のインタビュー記事

「あなたは、なぜ"スキル倒れ"に終わるのか」

が掲載されました。

プロフェッショナルをめざす人材が、
仕事における様々なスキルや技術を身につけていくとき、
かならずといって良いほど、陥る過ちがあります。

それが、「スキル倒れ」と呼ばれる過ちです。

例えば、プレゼンは見事だが、顧客の気持ちが離れていく。
企画そのものは素晴らしいが、社内で賛同が得られない。

そうしたことが、なぜ起こるのか。

このインタビューにおいては、そのことを語りました。

日本実業出版社、『ビジネスデータ』編集長の
菱田秀則さん、有り難うございました。

このインタビューに興味のある方は、
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「風の対話」 個人シンクタンクへの進化 6つの戦略
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今週は、シリーズ
『プロフェッショナル進化論』の第6回、

個人シンクタンクへの進化 6つの戦略

をテーマとして話します。

これからの「ウェブ2.0革命」の時代に
プロフェッショナルが
個人シンクタンクへと進化していくためには、
「6つの戦略」が求められます。

その第1の戦略は、
「コンセプト・ベース」の戦略です。

現在、インターネットというものは、
多くの人々にとって
世界中の情報や知識を手軽に手に入れることのできる
「ナレッジ・ベース」になっています。

しかし、プロフェッショナルは、このインターネットを
単なる「ナレッジ・ベース」として使うのではなく、
新たなアイデアやビジョン、コンセプトを生み出す
「コンセプト・ベース」として使いこなす必要があるのです。

そして、そのためには、
具体的に「5つの心得」を学ぶ必要があります。

この第6回では、そのことについて話します。

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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第61便  「未来」に書かれたもの

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 「未来」に書かれたもの

 名作映画『アラビアのロレンス』の中で、
 ピーター・オトゥール演じる、英雄ロレンスが、
 アラビア人兵士の部隊を率い、
 灼熱の砂漠を越えて進軍する場面があります。

 このとき、兵士の一人が疲労困憊のために落馬し、
 砂漠に一人取り残されてしまいます。

 部隊が砂漠を渡り終わったとき、
 そのことに気がついたロレンスは、
 その兵士を助けに行こうと
 自身も疲労困憊した体に鞭打って、
 単身、灼熱の砂漠に引き返そうとします。

 そのとき、アラビア人の兵士の一人が、
 それを止めようと、言います。

  It is Written.


  彼が砂漠で死ぬことは、宿命だ。
  そのことは、コーランに、
  既に書かれている。


 その言葉に耳を貸さず、ロレンスは砂漠に引き返し、
 九死に一生を得る形で、その兵士を助け出します。

 そして、部隊に戻ってきたロレンスは、
 精根尽きて倒れ込む前に、
 静かに、しかし、力強く語ります。


  Nothing is Written.

  何も書かれてはいない。


 我々の歩む未来には、何も書かれてはいない。

 それが、この世界の真実であるにもかかわらず、
 我々の心の奥深くに宿る「生の不安」は、
 そのことを、受け容れられないのです。

 そして、そのことが、実は、
 我々の「生の輝き」であることに、
 気がつかないのです。

 2002年12月26日
 田坂広志

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 田坂広志 「新しい風」 米国Japan Societyでの講演
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 田坂です。

 去る5月24日、ニューヨークにおいて、
 米国Japan Societyの設立100周年を記念して
 行われたシンポジウムにおいて、

 「The Importance of the Joy Factor
          in the Post-Knowledge Society」
 
 (邦訳) 「ポスト知識社会における『喜び』の重要性」

 と題して、講演を行ってきました。

 この講演においては、冒頭、

 「子供の喜びと大人の喜びとは、何が違うか」

 との問いを掲げ、
 「成熟した精神」(Mature Mind)は、喜びについての
 「三つのパラドックス」を楽しめるということを語りました。

 すなわち、成熟した精神は、

 (1)「予期せぬ事」(Unexpected Event)を楽しめる
 (2)「人生の矛盾」(Contradiction)を楽しめる
 (3)「一度かぎり」(Once-ness)を楽しめる

 ということ、そして、そうした深みある精神は、

 「縁」(Enishi)、「菩薩」(Bosatsu)、「一期一会」(Ichigo-ichie)
 「感得」(Kantoku)、「働く」(Hata-raku)、「有り難い」(Ari-gatai)、
 「言霊」(Kotodama)

 といった、日本における様々な「智恵の言葉」(Words of Wisdom)
 の中に、象徴的に示されていることを述べました。

 記念すべき100周年を迎えたJapan Societyに
 21世紀の新たな使命があるとするならば、
 この日本という国にある、素晴らしい思想や精神の意味を
 アメリカを始めとする世界に紹介していくことかと思います。

 Japan Society理事長のRichard Wood氏をはじめ、
 国際部長のDaniel Rosenblum氏, Betty Borden氏,
 Fumiko Miyamoto氏, Ruri Kawashima氏の皆さん、
 Japan Societyの方々に、深く感謝します。

 このJapan Societyの活動に興味のある方は、
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 「風の対話」 プロフェッショナルが向かう「5つの進化」 
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 今週は、シリーズ
 『プロフェッショナル進化論』の第5回、

  プロフェッショナルが向かう「5つの進化」

 をテーマとして話します。

 すなわち、
 これからの「ウェブ2.0革命」の時代、
 プロフェッショナルの能力には、
 次の「5つの方向」での進化が起こります。

 第1の進化 「言語知」から「暗黙知」へ
 第2の進化 「分析知」から「統合知」へ
 第3の進化 「個人知」から「集合知」へ
 第4の進化 「管理知」から「創発知」へ
 第5の進化 「理論知」から「行動知」へ

 従って、これからの時代のプロフェッショナルは、
 常に、この方向に向かって「新たな能力」を身につけ
 磨いていかなければなりません。

 では、この「新たな能力」とは、何か。
 それは、いかにすれば身につけることができるのか。

 この第5回では、そのことについて話します。

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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第55便  天が与えた本当の才能

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 天が与えた本当の才能

 『未知との遭遇』や『E.T.』などの作品で知られる
 映画界の巨匠、
 スティーブン・スピルバーグ監督には、
 新しい作品を創る前に、
 かならず観る映画があります。

 それは、彼が尊敬する
 デビッド・リーン監督の作品、
 『アラビアのロレンス』です。

 1988年、
 この『アラビアのロレンス』の完全版が制作されたとき、
 その制作に関わったスピルバーグ監督は、
 リーン監督とともに、その試写を観ました。

 そのとき、リーン監督は、スピルバーグ監督の隣に座り、
 一つひとつのシーンについて、
 その制作のエピソードを、詳しく話してくれたそうです。

 この完全版の解説ビデオにおいて、
 スピルバーグ監督は、
 リーン監督の一人のファンとして、
 そのときの感激と感動を、
 実に嬉しそうに話していました。

 巨匠と評される立場になっても、
 そのことを少しも感じさせないスピルバーグ監督。
 
 彼のその爽やかな笑顔を見ていると、
 人々の心に火を灯す映画を創り続ける
 この監督の本当の才能が、
 何であったのかを知ります。


 無邪気さ。


 それは、ときに、
 天が我々に与える
 素晴らしい才能なのかもしれません。

 2002年11月14日
 田坂広志

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 田坂広志 「新しい風」 新著『プロフェッショナル進化論』
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 田坂です。

 4月18日に、私の新たな著作、

 『プロフェッショナル進化論
  -「個人シンクタンク」の時代が始まる』

 が、PHP研究所から上梓されます。

 いま、誰もが「プロフェッショナル」をめざすべき時代。
 そのことは、多くのビジネスパーソンが理解し始めていますが、
 ここで、一つ、気がついておくべきことがあります。

 この「ドッグ・イヤー」と呼ばれる変化の激しい時代には、
 企業や市場や社会も急激に進化し、
 その進化に伴って、
 「プロフェッショナル」という人材像そのものも、
 急速に進化していきます。

 では、その進化したプロフェッショナル像とは、何か。

 それが、「個人シンクタンク」です。

 これからの「ウェブ2.0革命」の時代は、
 一人のプロフェッショナルでも、
  「インテリジェンス力」「コミュニティ力」
  「フォーサイト力」「ビジョン力」「コンセプト力」
  「メッセージ力」「ムーブメント力」
 という「7つのシンクタンク力」を身につけ
 活躍できる時代。

 では、いかにすれば、プロフェッショナルは、
 その「7つのシンクタンク力」を身につけ
 「個人シンクタンク」へと進化することができるのか。

 本書では、その進化の戦略を
  「コンセプト・ベースの戦略」
  「パーソナル・メディアの戦略」
  「プロフェッショナル・フィールドの戦略」
  「アドバイザリー・コミュニティの戦略」
  「ムーブメント・プロジェクトの戦略」
  「パーソナリティ・メッセージの戦略」
 という「6つの戦略」として語りました。


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 「風の対話」 大学進化論
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 今週の「風の対話」では、
 昨年9月に放送したシリーズ、

 『大学進化論』の第1回、

 「21世紀の社会が求める大学の3つの進化」

 をテーマとして話します。

 21世紀の大学は、
 いかなる大学へと進化していかなければならないのか。

 そのことを考えるためには、
 これからどのような社会が到来するかを、考える必要があります。

 では、これから、いかなる社会が到来するのか。

 大学の進化を考えるとき、深く見つめておくべきは、
 次の3つの社会の到来です。

  「知識社会」の到来
  「高齢社会」の到来
  「改革社会」の到来

 そして、これら3つの社会の到来にともなって、
 大学は、次の3つの機能を統合した大学へと
 進化していかなければなりません。

  「プロフェッショナル・ユニバーシティ」
  「ライフワーカー・ユニバーシティ」
  「イノベーター・ユニバーシティ」

 この「大学進化論」のシリーズでは、
 そのビジョンについて語ります。

 そして、この第1回では、まず、

  「知識社会」とは何か。
  そして、その社会が求める
  「プロフェッショナル・ユニバーシティ」とは何か

 について話します。

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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第54便  「魔境」の入口

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 「魔境」の入口

 将棋の羽生善治棋士が、
 かつて、七冠を達成した直後のテレビ出演において、
 ある若手哲学者と対談し、質問を受けました。


  羽生さんは、対局中、
  どのようなことを考えているのですか。


 羽生棋士の、その質問に対する答えは、
 静かな驚きを禁じえないものでした。

  ときおり、対局中に、
  心が、ふっと
  魔境に入りそうになるのです。


 この答えに対して、
 若手哲学者は、無邪気に聞きます。


  なぜ、その魔境に入ってみないのですか。


 これに対して、羽生棋士は、
 いつもの爽やかな表情で、答えました。


  ええ、戻って来れなくなると困りますから。


 たしかに、この「魔境」とは、
 座禅などにおいて、深い瞑想状態に入るとき、
 ときおり陥ってしまう特殊な精神状態のことであり、
 決してそこに入ってはならないと教えられるものです。

 しかし、この微笑ましい対話の、
 その奥を、深く見つめるとき、
 そこに、極限の真実が潜んでいることに
 気がつきます。


  精神の営みの最も創造的なものは、
  精神が、まさに混沌へと向かう、
  その入口において、生まれる。


 そのことに、気がつくのです。

 2002年11月7日
 田坂広志

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 田坂広志 「新しい風」 「JSEF Community Mail」を創刊
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 田坂です。

 社会起業家フォーラム(JSEF)では
 3月27日より、
 「JSEF Community Mail」の配信を始めました。

 このメールは、
 フォーラム・メンバーの方々の
 さまざまな活動やメッセージをお知らせするために
 社会起業家フォーラムの登録メンバーの方々へ
 お送りするものです。

 この「JSEF Community Mail」が
 フォーラム・メンバーの方々の活動の
 相互交流や相互支援への一助となることを願います。

 また、この「JSEF Community Mail」において
 紹介させていただいたメッセージは、
 下記のブログにも、掲載していますので
 これらのメンバーの方へのメッセージは
 ブログのコメントやトラックバックで、お送りください。
 http://www.jsef.jp/blog/


 なお、これまで、サイトで紹介させていただいた方々についても、
 このブログで、最新の活動を紹介させていただきますので
 下記のサイトから、現在の活動をお知らせください。
 http://www.jsef.jp/sekai/messageform.shtml


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 「風の対話」 シンクタンク進化論
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 今週の「風の対話」では、
 昨年7月に放送したシリーズ、

 『シンクタンク進化論』の第1回、

 「21世紀のシンクタンク 5つの進化」

 をお送りします。

 これまで、25年を超える歳月、
 シンクタンクと呼ばれる世界で仕事をしてきました。
 1981年に、民間企業で初めてシンクタンク業務に携り、
 1987年からは、米国シンクタンク、バテル記念研究所において
 世界のシンクタンカーと共に働き、
 1990年には、日本総合研究所の設立に参画し、
 そして、2000年、ソフィアバンクというシンクタンクを設立し
 活動してきました。

 その25年の歩みを通じて見えてきたものは、
 社会とシンクタンクの未来の姿でした。

  21世紀、社会には「5つの変化」が起こり、
  シンクタンクは「5つの進化」を遂げていく。

 そして、このビジョンにもとづき、
 「5つの進化」を実現するために設立したのが、
 ソフィアバンクでした。

 これからの時代、シンクタンクは、
 これまでのシンクタンクとは全く違った社会的機能へと
 進化していきます。

 そして、これからの知識社会においては、
 すべての企業がシンクタンク機能を持ち、
 すべてのビジネスパーソンにシンクタンカーの智恵が
 求められるようになります。

 この第1回では、シンクタンクの「第1の進化」、

  「ナレッジ・シンクタンク」から、
  「ディープナレッジ・シンクタンク」への進化

 について話します。 

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田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第45便   「師の一言」によって訪れるもの

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 「師の一言」によって訪れるもの

 学生時代、スキーを習っていたときのことです。

 急な斜面の滑り方を覚えるために、
 若手のコーチについて教わっていたのですが、
 なかなか滑れるようになりませんでした。

 エッジの利かせ方、膝の屈伸、体重の抜重、
 前傾姿勢、そして、ストックの使い方。
 そうしたテクニックについて、その若手コーチは、
 一つひとつ懇切丁寧に教えてくれます。

 そして、それぞれのテクニックについては、
 何度も練習し、身につけたはずなのですが、
 急な斜面を滑ってみると、うまく滑れないのです。

 そうして悪戦苦闘していると、
 それを見ていた年配のコーチが、
 一言、アドバイスをくれました。

  君は、斜面を怖がっている。
  転ぶことを恐れずに、
  斜面に飛び込んでみなさい。


 この言葉を聞いて、腹を括り、
 思い切って、斜面に向かって飛び込みました。

 その瞬間、驚いたことに、
 それまで身につけてきたテクニックが一つになり、
 全身が自然に動いて、滑れるようになったのです。


 この経験から、大切なことを学びました。


  高度な技術を習得するとき、
  身につけた一つひとつのテクニックが、
  まさに「全体性」を獲得する瞬間がある。

  そして、その瞬間は、
  ときに「師の一言」によって訪れる。


 そのことを学んだのです。


 2002年9月5日
 田坂広志


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 「風の対話」 日本人の労働観とプロフェッショナリズム
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 今週は、新シリーズ
 「21世紀のリーダーが身につけるべき労働観」の第3回、

  日本人の労働観とプロフェッショナリズム

 をテーマとして話します。
 
 日本人の労働観には、「働く」(はたらく)の意味を
 「傍」(はた)を「楽」(らく)にすることと解する
 深みある思想が宿っています。

 日本では、多くの人々が、
 ごく自然に「世のため、人のため」という言葉を口にし、
 年を取っても、「世の中のお役に立ちたい」との気持ちを
 抱いています。

 しかし、こうした優れた思想の一方で、
 日本人の労働観には、
 「傍を楽にする」のではなく、
 「皆で楽になる」というぬるま湯文化が忍び込む
 落とし穴が潜んでいます。
 
 それを象徴するのが、
 最近、我が国の仕事の現場で目につく
 「アマチュア的な甘え」の蔓延です。

 本来、高度な「プロフェッショナルの腕」が求められる場面で
 平然と「アマチュア水準の仕事」が行われている。

 そこに、我が国の労働の現場が抱えている
 一つの重要な問題があります。

 この第3回では、その問題について話します。

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当社がお客さまの個人情報の取扱いを委託する場合は、お客さまの個人情報の安全管理が図られるよう適切に監督いたします。

当社は、お客さまの個人情報を正確かつ最新の状態で管理するよう努めております。また、お客さまから、当社が登録している情報について開示のご請求があった場合は、法令の定めに従い、誠実に対応いたします。お客さまから、当社が登録している情報について内容の訂正、追加または削除のご請求があった場合も同様とします。

当社は、個人情報保護のためのコンプライアンス・プログラムを策定し、継続的に見直し、その改善に努めてまいります。

SBI Robo株式会社
代表取締役CEO 渡部 薫

2007年7月23日制定


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SBI Business ~ビジネス専用ソーシャルサーチサービス~

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サービス概要
 
 SBI Businessとは、ウェブでのビジネス活動を支援するビジネス専用のソーシャルサーチサービスです。まずはビジネスマンとしての自分を正しく伝えるためにビジネスプロフィールを持ちましょう。ビジネスプロフィールを持つことによって、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、「自分の名前」で検索されたときに自分のビジネスの立場を相手に伝えることができるようになります。

 これまで検索エンジンの対象となっていたものはドキュメント情報であったり、画像、音楽、動画だったりしたわけですが、これからは「人そのものが検索の対象」となります。ビジネスで名刺を交換した後、取引先を開拓したい場合など、ビジネスマンはすぐに検索しているということを認識して、このデジタル情報化社会のビジネス活動のルールに最適化された自分、すなわち検索されることに対してしっかり準備しておきましょう。

 ビジネスマンとしての自分をウェブで共有することによって、人脈は広がり、ビジネスの可能性は飛躍的に広がっていくでしょう。ウェブの時代では名刺の役割が変わり、検索エンジンによって自らが所属する企業、組織、肩書きに頼らない自分自身の能力の共有を果たすことができるようになります。

 SBI Businessはビジネスにおけるロングテール化を推進します。ビジネスはヘッドにいる人たちだけで行われているのではなく、日々の小さな成功と失敗の積み重ねによって積みあがっているということです。世界中の人々があなたとのビジネスチャンスを願っています。SBI Businessでは誰もがビジネスに参加することを可能にし、成功する機会を平等に与えるでしょう。さあ、自分を共有することを恐れずにSBI Businessでビジネスプロフィールを持って新しいウェブビジネスの世界へ一歩を踏み出しましょう。


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